こんにちは、お肉博士のよしにくっくです!
「ラム肉はヘルシーって聞くけど、本当のところ脂質はどうなの?」
「ダイエットや健康管理に取り入れたいけど、お肉だから太らないか心配…」
こんな風に、ラム肉の脂質について気になっているかもしれませんね。
ご安心ください、ラム肉の脂質は部位を賢く選べば心配無用なのです!
むしろ脂肪燃焼を助けるLカルニチンが豊富で、あなたの食生活の強い味方になってくれるんですよ。
この記事では、ラム肉の脂質について詳しく知りたいあなたに向けて、
上記について、僕の調理師としての経験も交えながら解説しています。
ラム肉の脂質が持つ本当の魅力を理解して、日々の食事に賢く取り入れていきましょう!

ラムの脂は決して身体に悪いものではありません
ラム肉の脂質は多い?牛肉・豚肉との比較で見るカロリーと栄養素

皆さん、「ラム肉はヘルシー」というイメージをお持ちかもしれませんが、「本当にお肉なのに脂質は大丈夫?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ラム肉の脂質は部位を賢く選べば全く心配いりません。
むしろ、ダイエットや健康を意識するあなたの強い味方になってくれるポテンシャルを秘めているんですよ。
【部位別】ラム肉の脂質量とカロリーを一覧でチェック
ラム肉と一言で言っても、実は部位によって脂質の量やカロリーは大きく異なります。
下の表で、代表的な部位の栄養成分をチェックしてみてください。
ラム肉の部位別栄養成分(100gあたり)の目安
部位 | カロリー | 脂質 | タンパク質 | 特徴・おすすめの用途 |
もも | 約215kcal | 約15g | 約20g | ダイエット向き。赤身が多く、ローストや煮込みに。 |
ヒレ | 約180kcal | 約10g | 約21g | 最もヘルシー。非常に柔らかく、ステーキに最適。 |
ロース | 約320kcal | 約25g | 約18g | ごちそう向き。旨味と脂のバランスが良く、ステーキやジンギスカンに。 |
バラ | 約400kcal | 約38g | 約15g | 脂が多い。濃厚な味わいで、煮込みや炒め物に。 |
※数値は一般的な目安です。
この表を見れば一目瞭然ですよね!
ダイエット中で脂質を抑えたいなら「もも肉」や「ヒレ肉」、今日はちょっと贅沢に肉の旨味を味わいたいという日なら「ロース肉」といったように、使い分けるのが賢い選択と言えるでしょう。

ラムのロース肉は、いわゆるラムチョップのところです。骨付きロースですね
牛肉・豚肉・鶏肉と徹底比較!ラム肉のヘルシー度は本当か?
では、他のお肉と比べた場合、ラム肉の立ち位置はどうなのでしょうか。
皆さんお馴染みの牛肉や豚肉、鶏肉と、同じロース部位(鶏肉はもも肉)で比較してみましょう。
主要食肉の栄養成分比較(100gあたり)の目安
肉の種類(部位) | カロリー | 脂質 | タンパク質 | Lカルニチン |
ラム(ロース) | 約320kcal | 約25g | 約18g | 非常に多い |
牛(リブロース) | 約408kcal | 約37g | 約14g | 多い |
豚(ロース) | 約263kcal | 約19g | 約20g | やや多い |
鶏(もも・皮つき) | 約204kcal | 約14g | 約16g | 少ない |
※数値は一般的な目安です。
いかがでしょうか。
豚ロースや鶏もも肉と比べるとカロリーや脂質は少し高めに見えるかもしれません。
しかし、注目すべきは牛肉との比較です。
牛リブロースよりもカロリー・脂質ともに低い傾向にあるのがわかります。
そして何より、後ほど詳しく解説する脂肪燃焼を助ける「Lカルニチン」の含有量が、他のお肉を圧倒しているのです!
この点が、ラム肉がヘルシーと言われる大きな理由の一つなんですよ。
ラム肉の脂質がダイエットの味方になる3つの理由さて、ここからが本番です!
ラム肉がなぜ「ダイエットの味方」とまで言われるのか、3つの理由から徹底解説します。
単に脂質が少ない部位がある、というだけではないんです。
ラム肉の脂質には、積極的に摂りたくなるような素晴らしい特徴が隠されています。
この秘密を知れば、あなたもきっとラム肉の虜になること間違いなしですよ!

理由1:脂肪燃焼を助ける「Lカルニチン」が圧倒的に豊富
ラム肉を語る上で絶対に外せないのが、この「Lカルニチン」という成分です。
これはアミノ酸の一種で、体内で脂肪をエネルギーに変える「燃焼工場(ミトコンドリア)」まで運ぶ、「運び屋」のような重要な役割を担っています。
つまり、Lカルニチンが豊富だと、体内の脂肪が効率よくエネルギーとして使われやすくなる、というわけです。
ラム肉には、このLカルニチンが牛肉や豚肉の数倍も含まれていると言われています。
まさに「燃えるお肉」と呼ばれる所以なんですよ!
トレーニングや運動をする方がラム肉を好むのも、この働きに期待しているからなのです。

鶏のササミやムネ肉に飽きたら、ラム肉を取り入れましょう
理由2:体に良い「不飽和脂肪酸」の割合が高く健康的
「肉の脂は体に悪い」なんて思っていませんか?
実は、それは大きな誤解です。
脂質には、常温で固まりやすい「飽和脂肪酸」と、固まりにくい「不飽和脂肪酸」があります。
一般的に、摂りすぎに注意したいのが飽和脂肪酸で、逆に体に良い働きをすると言われているのが不飽和脂肪酸です。
ラム肉の脂質には、この不飽和脂肪酸の割合が比較的高いという特徴があります。
不飽和脂肪酸は、血中の悪玉コレステロールを減らす効果などが期待されており、健康維持のためにも大切な栄養素なのです。
ご家族の健康を気遣う方にとっても、これは嬉しいポイントですよね。
脂質と一括りにせず、その「質」に注目することが、賢いお肉選びのコツと言えるでしょう。
理由3:融点が高く体内で吸収されにくい脂肪の性質
実は、お肉の脂が溶け始める温度(融点)は、種類によって違うんです。
例えば、牛脂は人の体温より低い温度で溶けるため、体内で吸収されやすい性質があります。
一方、ラム肉の脂の融点は約44℃と、牛肉(約40℃)や豚肉(約33℃)よりも高いのです。
これは、人の体温(約36℃)では溶けにくいことを意味します。
そのため、ラム肉の脂は体内で吸収されにくく、体外に排出されやすい傾向があると考えられているのです。
ジンギスカン鍋に溝があって、余分な脂が下に落ちる仕組みになっているのも、この性質を活かした合理的な調理法なんですよ。
脂質を賢くカット!ラム肉の部位選びと調理法

ここからはさらに一歩進んで、脂質を上手にコントロールしながら、ラム肉を最大限に美味しく楽しむためのプロの技を伝授します。
ポイントは「部位選び」と「調理法」の2つだけ。
これさえ押さえれば、あなたも今日からラム肉マスターです!
選ぶべきはココ!脂質が少ないおすすめの部位
ダイエットや健康を第一に考えるなら、選ぶべき部位はもうお分かりですよね。
そうです、「もも肉」と「ヒレ肉」が断然おすすめです!
・もも肉:赤身が多く、肉質がしっかりしているのが特徴。脂質が少なめで、ローストや煮込み料理、薄切りにして炒め物など、幅広い料理に使える。
・ヒレ肉:一頭からわずかしか取れない希少部位。最も脂質が少なく、そして最も柔らかい部位。
迷ったら、まずは赤身の色が鮮やかで、脂身が少ない「もも肉」から試してみてください。僕も普段使いには、もも肉を選ぶことが多いですね。

余分な脂を落とすのが鉄則!プロが教える調理のコツ
部位を選んだら、次は調理法です。
ちょっとした工夫で、余分な脂を効果的にカットできるんですよ。
これが美味しさとヘルシーさを両立させる秘訣です!
網焼き・グリルは余分な脂が下に落ちるので、最も手軽で効果的な調理法です。塩コショウだけで、ラム肉本来の味を楽しみましょう。BBQにも最適ですね!
中央が盛り上がった独特の形状をしたジンギスカン鍋は、まさに脂を落とすために設計されています。野菜と一緒に蒸し焼きにすることで、旨味も逃しません。「ラムしゃぶ」のように、蒸したり茹でたりする調理法もおすすめです。肉がしっとり柔らかく仕上がり、さっぱりといただけます。
ご家庭で一番多いフライパン調理の際は、油をひかずに肉を焼き、出てきた脂をキッチンペーパーでこまめに拭き取ること!このひと手間が、カロリーをぐっと抑えてくれます。
面倒くさがらずに、ぜひ試してみてください。
このひと手間が、いつものお肉料理を劇的に変えるのです!
【FAQ】ラム肉の脂質に関するよくある疑問
最後に、皆さんからよく寄せられるラム肉の脂質に関する素朴な疑問に、一問一答形式でお答えしていきます。
これで、あなたのラム肉に対する「?」が「!」に変わるはずです。
ラム肉とマトンの違いは?脂質量も変わる?
これはよく聞かれる質問ですね!
簡単に言うと、年齢の違いです。
生後1年未満の仔羊の肉を「ラム」、生後2年以上の成羊の肉を「マトン」と呼びます。
一般的に、マトンの方が成長している分、肉質がしっかりしていて、脂質も多く、羊特有の風味も強い傾向があります。
どちらが良いというわけではなく、濃厚な味わいが好きな方はマトン、クセが少なく柔らかいお肉が好きな方や、初めて食べるという方はラムから試すのがおすすめですよ。
ダイエット中、1日にどれくらい食べていい?
「ヘルシーだから、いくら食べても大丈夫?」と思うかもしれませんが、それは禁物です。
どんなに体に良い食材でも、食べ過ぎればカロリーオーバーになってしまいますからね。
ダイエット中に食べるなら、1食あたり100g~150g程度を目安にするのが良いでしょう。
これは大体、ご自身の「手のひら一枚分」くらいの大きさです。
もちろん、他の食事とのバランスが最も重要です。
タンパク質源として、鶏肉や魚、大豆製品などとローテーションしながら取り入れるのが、賢い付き合い方と言えます。
中性脂肪が気になるけど、健康への影響は?
ご家族の健康診断の結果を見て、食事の脂質が気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのお気持ち、とてもよく分かります。

ぼくも中性脂肪が高めなんです
ラム肉を食べる際は、これまでお話ししてきたように、脂質の少ない「もも肉」や「ヒレ肉」を選び、網焼きや蒸し料理などで余分な脂をしっかり落として調理することを心がけてください。
また、ラム肉には体に良い不飽和脂肪酸も含まれています。
過度に心配するよりも、部位選びと調理法を工夫して、美味しく食事を楽しむことも大切です。
ただし、食事による健康管理は非常にデリケートな問題ですので、かかりつけのお医者さんや管理栄養士さんに相談しながら進めるのが一番安心ですね。
まとめ:ラム肉の脂質は怖くない!賢く選んで最高の味方にするのです
今回は、ラム肉の脂質が気になり、ダイエットや健康のために食事に取り入れるべきか迷っている皆さんに向けて、
上記について、お肉博士である僕が、プロの視点からお話してきました。
ラム肉の脂質は、部位を賢く選べば決して多くはないのです。
むしろ脂肪燃焼を助けるLカルニチンが豊富で、その「質」こそが注目すべきポイントなんですよ!
肉の正しい知識があれば、もう脂質を過度に恐れる必要はありません。
部位選びと調理のひと手間を意識するだけで、ラム肉の本当の美味しさを罪悪感なく満喫できるはずです。
さあ、皆さんもラム肉を賢く美味しく取り入れて、我慢しない健康的な食生活を始めてみてくださいね!