国産グラスフェッドビーフは、その名の通り、牧草のみを食べて育った国産の牛のお肉のこと。健康志向のあなたや、食の安全にこだわる人に、今、大変注目されているお肉です。
その理由は、一般的な牛肉(グレインフェッドビーフ)と比べて、栄養価が高く、ヘルシーであるとされているから。「お肉は好きだけど、健康も気になる……」そんな人にぴったりかもしれません。
グラスフェッドビーフとは?一般的な牛肉との違い
グラスフェッドビーフは、牧草で飼育された牛の肉のこと。
一方、一般的な牛肉であるグレインフェッドビーフは、トウモロコシなどの穀物飼料を中心に与えられて育ちます。
この飼育方法の違いが、肉質や栄養価に大きな影響を与えるのです。
「具体的に、どんな違いがあるの?」と、思われた人もいるかもしれません。
主な違いは以下のとおりです。

グラスフェッドバターはグラスフェッドビーフのミルクで作ったバターです。
赤身が多い
グラスフェッドビーフは、運動量が多い環境で育つため、脂肪が少なく、赤身が多いのが特徴。引き締まった肉質で、食べ応えがあります。
栄養価が高い
牧草には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。そのため、グラスフェッドビーフは、一般的な牛肉に比べて、オメガ3脂肪酸やビタミンEなどが豊富です。
風味が豊か
牧草由来の独特の風味があり、肉本来の味わいを楽しめます。「お肉の味が濃い!」と感じる人もいるでしょう。
このように、グラスフェッドビーフと一般的な牛肉は、飼育方法の違いから、肉質や栄養価、風味に違いがあるのです。
健康を意識するなら、グラスフェッドビーフを選ぶ価値は大いにあるといえるでしょう。

国産だから安心・安全!品質の高さが魅力
国産グラスフェッドビーフの最大の魅力は、その安全性と品質の高さです。
日本の厳しい品質管理基準のもとで育てられているため、安心して食べられます。
「輸入牛肉はちょっと心配……」という人も、国産なら安心ですよね。
国産グラスフェッドビーフの安全性と品質の高さは、以下のような点に支えられています。
トレーサビリティ
国産牛肉にはトレーサビリティシステムが導入されています。
これは、牛一頭ずつに割り振られる「個体識別番号」によって、生産から流通、販売までの過程を追跡できる仕組みです。
「このお肉は、どこで、どのように育てられた牛なのだろう?」と気になる人も、個体識別番号をWebサイトで検索すれば、出生地や飼育地、飼育方法などの詳細な情報を確認できます。
これにより、消費者はより安心して国産グラスフェッドビーフを選ぶことができます。
厳しい品質管理
国産グラスフェッドビーフは、日本の法律に基づいた厳しい衛生管理基準をクリアしているため、品質面でも信頼性が高いといえるでしょう。
具体的には、と畜場法や食品衛生法などの法律によって、生産から流通、販売までの各段階で厳格な衛生管理が義務付けられています。
アニマルウェルフェア
家畜のストレスを軽減し、健康的に育てるための取り組みが進んでいます。
国産グラスフェッドビーフは、生産者の顔が見える安心感も魅力の一つ。
愛情を込めて育てられた国産グラスフェッドビーフは、格別の美味しさです。
食の安全・安心を求める人にとって、国産グラスフェッドビーフは最良の選択肢となるでしょう。
国産グラスフェッドビーフの選び方
国産グラスフェッドビーフは、健康志向の人にぴったりのお肉です。
その理由は、広大な牧草地でストレスなく育った牛の赤身肉は、高タンパクで低脂肪、さらには鉄分やオメガ3脂肪酸といった栄養素も豊富だからです。
国産グラスフェッドビーフを選ぶ際は、生産者情報を確認しましょう。
生産者情報からは、牛がどのように育てられたのか、どんな飼料を食べていたのかなど、より詳しい情報を得ることができます。
「生産者の顔が見える」という言葉があるように、生産者のこだわりや想いを知ることで、より安心して牛肉を選べるだけでなく、より美味しく感じますよ。
例えば、ある生産者は、牛の健康を第一に考え、抗生物質を使わずに育てています。
また、別の生産者は、環境負荷を低減するため、循環型農業に取り組んでいます。
このように、生産者によって、飼育方法やこだわりはさまざまです。
生産者情報を確認することで、自分の価値観に合った、より納得のいく国産グラスフェッドビーフを選べるでしょう。
国産グラスフェッドビーフを食べた感想
ぼくはサシの多い牛肉よりも、赤身で「肉食ってる」と感じられるものが好きです。以前に「田中ビーフ」という北海道・置戸町の田中牧場が手がけるグラスフェッドビーフのサーロインをステーキで食べる機会がありました。
上質な赤身肉で、肉の繊維が細かくてサクッとした歯ごたえで、歯に挟まりづらく(←この感覚わかる人いますか?)ジューシーで「あと1キロ食いたい……」と思うほどドンピシャで好みな肉質でした。
あと、外国産のグラスフェッドビーフにある、牧草を食べて育った牛特有の風味(苦手な人もいるかも)がほとんど感じられず、澄んだ味わいで本当に美味しい牛肉です。

グレインフェッド(穀物肥育)にはない旨さが感じられます。味わいがクリアというか……
国産グラスフェッドビーフはどこで買える?
国産グラスフェッドビーフは、まだ一般的な流通は多くありません。一部の高級スーパーや専門店などで取り扱っていることがあるくらいでしょう。
通販サイトでは、全国各地のさまざまなブランドの国産グラスフェッドビーフを、手軽に比較検討できます。
お肉の通販は、鮮度が心配になるかもしれませんが、最近は冷蔵技術や配送技術が向上しており、安心して購入できますよ。
24時間いつでも注文でき、自宅まで届けてくれるので、忙しい人にもおすすめです。
ただし、通販サイトを利用する際は、信頼できるサイトを選ぶことが重要です。
販売実績や口コミなどを参考に、安心して利用できるサイトを選びましょう。

まとめ
国産グラスフェッドビーフは、一般的な牛肉に比べて価格が高い傾向にありますが、その品質と安全性、そして美味しさを考えれば、十分に価値のある選択といえるでしょう。
ジビエ・高級肉専門店「肉道」なら、希少な国産グラスフェッドビーフが少量から購入できます。「おうちで美味しく健康的な牛肉が食べたい!」というときは、ぜひ「肉道」で!
ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりの国産グラスフェッドビーフを見つけて、美味しく、健康的な食生活を楽しんでください。